ニキビの跡が残って、茶色いシミのようになってしまった経験はありませんか?
そのシミは、ニキビ跡の「色素沈着」です。
ニキビ跡の色素沈着はもう治らない…とあきめている方、大丈夫です。
実は、この色素沈着を簡単に消す方法があるのです!
そこで今回は、ニキビ跡の色素沈着を消す方法についてくわしくご紹介したいと思います。
Contents
ニキビ跡の色素沈着とは?
ニキビの跡にできる茶色いシミ、これは「炎症後色素沈着」と呼ばれるものです。
ニキビの炎症によってメラニン色素が過剰に作られてしまい、皮膚に沈着してしまったのです。
この色素沈着はなかなか薄くならず、治りにくいことが特徴です。
そして年齢を重ねるにつれ、その色素は濃くなる傾向にあります。
そして最悪の場合、ニキビ跡がクレーターのようにボコボコになる場合があるのです。
また、この色素沈着に悩んでいるのは女性ばかりではありません。
男性や思春期の子供にとっても大きな問題なのです。
男性や思春期の子供は、ホルモンの関係で皮脂の分泌物が多く、ニキビができやすい傾向にあります。
とくに男性は髭を剃ることで肌を傷つけやすく、そこから細菌が繁殖することでニキビが悪化しやすい状況にあります。
つまり、ニキビ跡の色素沈着は性別や年齢を問わず、誰にでもおこりうる肌トラブルなのです。
医療機関でできる「ニキビ跡の色素沈着対策」
ニキビ跡の色素沈着を確実に消したい!と言う方には、皮膚科や美容外科などの医療機関での治療をおすすめします。
医療機関でのニキビ跡の色素沈着対策には、以下のような方法があります。
ケミカルピーリング
酸性の薬剤をニキビ跡に塗布し、毛穴の汚れや古い角質を除去します。
これによりターンオーバーが促され、肌の表皮が生まれ変わり、色素沈着したニキビ跡がだんだん薄くなっていきます。
イオン導入
肌に浸透しにくいビタミンCなどの成分を、イオンの力を使って肌の奥深くに浸透させる治療法です。
ニキビ跡は角質層の細胞が傷ついている状態です。
イオンの力でこの傷ついた肌細胞にまでしっかりと美容成分を行き渡らせることで、肌細胞を活性化させます。
主な美容成分にはビタミンC、ビタミンC誘導体、プラセンタエキスなどがあり、ケミカルピーリングとセットで行われることが多いようです。
フラクショナルレーザー治療
肌表面にマイクロレーザービームをフラクショナル(点状)に照射することで、真皮を活性化させ、コラーゲンやエラスチンなどの保湿成分の生成を促します。
ニキビ跡の色素沈着解消にも効果が期待できるといわれています。
フォトフェイシャル
IPL(インテルス・パルス・ライト)というマイルドな光が、色素沈着したニキビ跡に反応し、ターンオーバーが促進され、コラーゲン再生が活性化されます。
これにより、ニキビ跡のシミが解消され、キメ細やかな肌へと生まれ変わります。
上記の治療のほとんどは保険適用外であり、金額も高くなりますので、治療を受ける際には事前にしっかり確認しましょう。
塗り薬
主に皮膚科で、ペピオゲルやディフェリンゲルなどの、ピーリング効果の高い塗り薬を処方されます。
自宅で簡単にニキビ跡の色素沈着を消す方法とは?
医療機関での治療はとても効果が高い分、金額も高くなりがちです。
もう少しリーズナブルにニキビ跡の色素沈着の消したいという方の為に、自宅で簡単にできる対処法をご紹介しましょう。
市販薬による色素沈着ケア
ニキビ跡の色素沈着を自宅で簡単にケアするなら、薬局などで手軽に購入できるクリームや錠剤などの市販薬を利用しましょう。
その際、以下のような成分が入っている薬を選びましょう。
Lシステイン
Lシステインはメラニンの元になる「酵素チロシナーゼ」の働きを抑え、シミを防ぐ効果があります。
トラネキサム酸
トラネキサム酸は、メラニンの働きを抑制するだけでなく、美白効果があります。
ビタミンC誘導体
こわれやすいビタミンCを安定させ、肌に吸収しやすくする働きをします。
さらに、色素沈着の元であるメラニン色素を抑制し、シミを薄く目立たなくする効果が期待できます。
AHA(アルファーヒドロキシ酸)
角質を柔らかくして、老廃物を排出するピーリング作用があります。
毛穴の汚れを防ぎ、ターンオーバーを促進する効果があります。
BHA(ベータハイドロキシ酸)
毛穴の奥につまった皮脂を溶かし、汚れを排出し、古い角質をピーリングする効果があります。
AHA やBHAといったピーリング効果の高い成分は、ニキビ跡のシミに効果的ですが、乾燥や肌トラブルを招きやすいというデメリットもあります。
よって多用せず、使用は2週間に1度程度にとどめましょう。
ニベアクリームやオロナイン軟膏を併用する
薬局などで気軽に購入できて、ニキビにも効果があると噂のニベアクリームとオロナイン軟膏ですが、色素沈着にも効果があるのでしょうか?
ニベアには殺菌作用はありません。
しかし保湿効果が高く、肌の乾燥を防ぎ、ニキビを防ぐスキンケアアイテムとして一定の効果が期待できます。
オロナイン軟膏は、殺菌作用があり、ニキビの原因であるアクネ菌に対して効果がありますので、ニキビ跡が残ることを事前に防いでくれます。
ニベアやオロナインはニキビを予防することには効果が高いようですが、色素沈着を薄くする効果はあまりないようです。
しかし、他のスキンケアアイテムと併用することで、ニキビ跡や色素沈着を防ぐ効果が期待できるでしょう。
肌に刺激を与えない
ニキビの炎症を悪化させ、ニキビ跡になる原因のひとつに肌への刺激があります。
間違ったスキンケアで肌へ刺激を与えていませんか?
刺激を与えないスキンケアのコツをご紹介しましょう。
熱いお湯での洗顔はNG
熱いお湯での洗顔は、肌への刺激が大きいので、ぬるま湯で行うようにしましょう。
洗顔料をよく泡立てて、肌を泡で洗うような気持ちでやさしく洗いましょう。
しっかりと泡をすすいだ後は、タオルでゴシゴシこすらず、肌にタオルをそっと当てるようにして水分を拭き取りましょう。
化粧水はやさしく浸透させる
パンパンと叩くように化粧水をつけていませんか?
このようなパッティング方式は、肌への刺激の元です。
手で顔を包むようにして、肌に化粧水を浸透させましょう。
美白成分配合の化粧品であれば、色素沈着したニキビ跡には効果的です。
ニキビ跡を触ったりつぶしたりしない
ニキビ跡が気になるからと言って、手で触ったりつぶしたりすると、そこから雑菌が入り込んで炎症を起こし、さらに悪化して沈着もよりいっそう濃くなります。
ニキビ跡にはできるだけ触らないようにしましょう。
また髪の毛が触れるのもさけましょう。
食生活にビタミンを
肌のターンオーバーを助ける食材を日頃から多く摂取することで、ニキビ跡の色素沈着を目立たなくさせることができます。
とくに、ビタミンEが豊富な食材(うなぎ、アボカド)は、肌のターンオーバーを促し、強い抗酸化作用があるので、ニキビ跡の改善が期待できます。
またビタミンB2が豊富な食材(豚肉、レバー)は、過剰な皮脂分泌を抑制してくれます。
ビタミンB6が豊富な食材(バナナ、まぐろ)は肌の再生をサポートします。
そして忘れてはならないのがビタミンCです。いちごやパセリ、小松菜などビタミンCが豊富な食材は、コラーゲンの生成をサポートし、美白効果がアップします。
メイクで簡単!ニキビ跡の色素沈着を目立たなくする方法
デートや記念日など「今日は絶対にニキビ跡のシミをかくしたい!」という日がありますよね。
そんなときは、メイクで目立たなくすることも十分可能です。
色素沈着をメイクでカバーする方法をご紹介しましょう。
1.化粧水で保湿した肌に、美白効果のある化粧下地を塗る
2.ファンデーションを塗る(厚塗りはNG)
3.コンシーラーをシミ部分にのせる
4.のせたコンシーラーをスポンジでなじませる
5.フェイスパウダーをシミ部分に重ねる
これでニキビ跡のシミはかなり目立たなくできるはずです。
ぜひお試しになってくださいね!
まとめ
今回は、ニキビ跡の色素沈着の原因や、その改善方法をご紹介しました。
ニキビ跡対策は、皮膚科などの医療機関で治療する方法もおすすめですが、保険対象外な場合が多く、価格も高額になりがちです。
そこで、今回紹介した自宅でできる色素沈着解消法であれば、簡単でリーズナブルにできますので、ぜひ一度お試しくださいね。
今日からニキビ跡のシミのない美しい肌を目指しましょう!
コメントを残す