人気の美容法の一つにきゅうりパックがあります。
きゅうりを輪切りにして肌に乗せてパックする方法が知られていますが、それ以外にもきゅうりをすりおろしてパックする方法など様々なバリエーションがあります。
ただ、このきゅうりパックはやり方を間違えると美肌になるどころか逆効果になります。
シミやかぶれなど肌トラブルの原因になったり、アレルギーになるリスクもあるので必ずしも万人におすすめ出来る美容法かというと微妙なところもあります。
そこでこの記事ではきゅうりパックの方法やその効果・危険性や副作用について徹底解説します。
また、きゅうりパックに興味があるけど副作用が怖いという人向けの対策も紹介します。
Contents
きゅうりパックとは?人気がある美容法になっている理由
きゅうりパックとは文字通りきゅうりを顔にパックするという方法です。
韓国ではオイパックと呼ばれ昔から民間療法として定番の美容法となっていて韓国にエステに行くときゅうりパックがメニューに含まれていたりします。
日本でも近年では人気の美容法の一つになっています。
その理由として、韓流ブームなのもあり韓国の美容に注目が集まっているのがあります。
韓国の人気ユニットのKARAのハラさんは日本でも人気がありますが、SNSできゅうりパックをおすすめしています。
피부가 건조할땐
오이 팩을 합시당
오이가 삐뚤빼뚤. pic.twitter.com/tRja5vyt— HARAGU (@_sweethara) 2012年10月21日
また日本人でも、きゃりーぱみゅぱみゅさんがきゅうりパックの投稿をしていますね。
きゅうりパックで美肌いえーい pic.twitter.com/DWuTQ34M
— きゃりーぱみゅぱみゅ (@pamyurin) 2012年10月2日
さらには、最近10代、20代の間でsnapchatという画像加工アプリが流行っていてこのアプリは自分の顔写真をきゅうりパック風に加工することができる内容になっています。
I haet you but l love you
🥒 🤮嫌いだけど好き#チョン姉妹#きゅうりパック pic.twitter.com/Ps0HIl7gZj
— ててちゃん❤️ (@S12b9fJsQNXKVOb) 2018年10月16日
このアプリがあることも「きゅうりパックってどういう効果があるんだろう」と若い女性に思わせるきっかけになっています。
きゅうりパック自体はかなり昔から日本でも行われてきましたが、最近になり芸能人やアプリなどの影響もあって若い女性にも人気の美容法になっているのです。
きゅうりパックの効果とは?きゅうりの成分から解説
きゅうりパックには様々な効果が期待できますが、美容という面で見た時には大きく二つの効果が期待できます。
- 保水効果
- きゅうりの成分による美容効果
順番に見ていきましょう。
保水効果
きゅうりはその成分の90%が水分と非常に水分量が多い野菜になっています。
そのため、きゅうりパックをする事により水分量が足りない乾燥肌に対して保水することができます。
ですので、役割としては化粧水に近いです。
油分を加えて肌に蓋をする保湿ではなくて、水分を補い保持するという保水効果が基本です。
なので、きゅうりパックをしたからといって乳液やクリームがいらないわけではないのでその点は注意してください。
きゅうりの成分による美容効果
きゅうりにはビタミンCなどのビタミン類やリンゴ酸等の有機酸が含まれます。
これらの成分により以下の美容効果が期待できます。
美白効果
きゅうりに含まれるビタミンCには抗酸化作用があるのでシミ予防になり美白効果が期待できます。
ただし、きゅうりは100g当たり14mgしかビタミンCが含まれていません。
ビタミンCで美容効果を発揮するには1000mgは必要だとされるので「気持ち程度」というのが実際のところです。
毛穴引き締め・ニキビ改善効果
毛穴が開く原因の一つは乾燥です。
肌が乾燥することで皮脂が過剰に分泌されそれがもとになって毛穴が開いたりニキビができてしまう原因になるのです。
この点で、きゅうりは水分量が多くしっかり肌に水分を与えられますし、リンゴ酸等の有機酸が含まれるので毛穴引き締め(収れん)効果なども期待できます。
毛穴が引き締まるとニキビの改善効果も期待できます。
日焼け後の火照り解消効果
きゅうりは水分量も多い上にビタミンCやβカロテンが含まれるので日焼け後にパックをすることで火照りや赤みを抑える効果も期待できます。
リラックス効果
きゅうりには独特の青臭さがありますがこれはきゅうりに含まれる「キュウリアルコール」という成分によるものです。
キュウリアルコールは森林浴に近い効果があり、リラックス効果が期待できます。
リラックスすると肌にも当然良いので美肌にも繋がるのです。
きゅうりパックの正しい方法とは
きゅうりパックで効果を得るためには正しい方法で行うのが大事なので順番に見ていきましょう。
可能ならブルームきゅうりを選ぶ
きゅうりパックを行う際にまず大事なのがきゅうり選びです。
実は市販のきゅうりの多くが「ケイ素」というミネラルを省いているブルームレスきゅうりになっています。
このケイ素は元々はきゅうりが水分が蒸発しないように出している成分。
しかし、白い粉のような見た目なので農薬と勘違いされるという理由から近年では出ないように品種改良されてしまいました。
ただ、ケイ素が入っているキュウリのほうが保水効果が期待できるので、もし近くのスーパーで売っている場合はブルームきゅうりを選ぶようにしましょう。
必ず夜間に行う
後で説明しますが、きゅうりにはソラレンという紫外線を吸収しやすくする物質が含まれています。
ですので、昼間にきゅうりパックをしてそのまま洗顔せずに外出をするとシミの原因になる可能性もあります。
よって、きゅうりパックをするのであれば夜間に行うようにしましょう。
パック時間は短時間が基本
基本的にきゅうりパックはきゅうりを顔に乗せるだけですが、長時間行う事で逆に水分が蒸発してしまい肌が乾燥する原因になります。
ですので、短時間のみを行うようにしましょう。
刺激を感じた場合はすぐにやめる
特に、きゅうりを輪切りにして肌に直接乗せた場合に刺激を感じる人もいるかもしれません。
その場合は無理して続けずにすぐにやめるようにしましょう。
肌に合わないケースもあるので、顔以外の部分でパッチテストを行うのもおすすめです。
きゅうりパックシミが出来て逆効果?副作用やアレルギーについて
きゅうりパックには効果だけではなくて注意点もあるのでその点も抑えておきましょう。
光毒性がある成分ソラレンによりシミの原因になる可能性がある
きゅうりにはソラレンという成分が含まれているのですが、このソラレンは光毒性があります。
光毒性とは紫外線に当たるとシミや炎症などの原因になる物質のことです。
きゅうりにも光毒性がある物質が微量含まれるので、紫外線を吸収しやすくなってしまうということですね。
なので、「きゅうりパックは危険なの?」となりそうですが実際には微量なので夜間に短時間を行う分には問題ありません。
きゅうりパックが原因でアレルギーになる可能性がある
一般的にきゅうりはアレルギー物質ではないですが、きゅうりパックがきっかけになりアレルギーが起こる事が稀にあります。
人間の肌はアレルギー物質などにあまりにも長期間触れ続けると肌の奥にある細胞が活性化して「攻撃すべきもの」として認識されてしまいます。
一度、そうみなされてしまうとその食材に触れるたびに蕁麻疹などが出てしまうのです。
ためしてガッテンでも「自己流の美容法はアレルギーを引き起こす」と解説されていましたし、光毒性よりも個人的にはむしろこちらのほうが危険度が高いと判断します。
水曜日の NHK ガッテン で アレルギーの特集を放送されたが、
「 自己流の化粧水とかでアレルギーになる可能性がある 」 と医師のコメントがあった、、。 びびってます、、。 しかし抵抗力、強くなる成分の健康茶も飲んでいるので、だいじょうぶかな??— sexpink (@pinkfaces1) 2018年2月2日
安全にきゅうりパックを試してみたい人にはきゅうり果実エキスがおすすめ
ここまできゅうりパックについて解説してきましたが、確かにきゅうりには保水や美容効果が期待できますが同時に見過ごせない危険性があることも分かりました。
もし、きゅうりパックに興味があるけど危険性が気になるという方におすすめなのは「きゅうり果実エキス(キューカンバーエキス)」配合の化粧品を試してみるという方法です。
きゅうり果実エキスとは、その名の通りきゅうりから作られた美容成分です。
きゅうりと保湿剤(BG)で出来ている成分なので安全性が高いうえにきゅうりの欠点となっている光毒性があるソラレンも省かれています。
また、商品化する上でアレルギーの危険性もしっかりテストされているので一般的なきゅうりパックよりも遥かに安全です。
まとめ
最近は芸能人やsnapchatなどのアプリの影響できゅうりパックが身近になっていますが、実際にパックをする際には正しい知識で行う事がとても大事です。
光毒性については神経質になりすぎる必要はありませんが、きゅうりパックをしたことで逆に肌荒れなどのトラブルになるケースもあるので、活用する際は慎重に行うようにしてください。
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